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病院紹介

ごあいさつ

院長ごあいさつ

理事長  関谷 道晴

新型コロナウイルスにより世界中が一変しました。当院としても、これまで長年行ってきた「家族教室」や地域の人たちとの触れ合いを目的とした「夏祭り」や「おいでんさい祭り」が4年続けて中止になったり、入院患者さんも、面会や外出が制限されたりするなど大きく状況は変わりました。このように出来ないことが増えていますが、一方で精神疾患は他の身体的疾患と比べて受診控えが出来ないものが多く、また「コロナうつ」や「コロナ神経症」などという新しい言葉が溢れるなどメンタルヘルスの重要性はさらに増している印象もあります。ワクチンが始まったとはいえ、コロナ禍はまだまだ長そうです。当院としても微力ながら引き続き次に掲げる得意分野を生かしながら、地域の精神医療の維持、発展に邁進していきたいと思います。

「ストレスケア」
特にうつ病をはじめとする気分障害の経済的損失は、直接間接併せて1兆円を超えるとも言われており、働き方改革をはじめ様々な対策がとられ始めています。当院でもこの分野には力を入れており、安心して良質な医療を受けられるよう入院施設としての「ストレスケアセンターようなん」、休職中の患者さんが再発のない復職を目指すための「リワークプログラムSMAP」、最近では発達障害の特性のために生き辛さを抱えている方のための「発達障害支援プログラム」などその人に合ったオーダーメイドの治療を提供できるよう環境を整えています。またアクセスのよい岐阜市内に「ぎふストレスケアクリニック」を開設し、より受診しやすい環境の整備に努めています。

「リハビリテーション」
また障害を持ちながら社会復帰を目指す方の支援にも力を入れており、入院中の作業療法や、退院後のデイケア、入所施設、訪問看護なども充実させており、さらにはお隣の就労センター「楽山・杜の会」とも密に連携を取りながら、社会復帰を目指したり、退院後の生活の安定を図るためのトータルサポートを目指しています。

「救急・急性期治療」
また精神疾患は突然病状が悪化することも多く、そうした困った事態、緊急の事態にはできうる限りの対応をしたいと思っています。「ストレスケアセンターようなん」では急性期治療病棟の機能も併せ持っており、多くの医師を配置することで手厚い初期治療を可能にしています。

「医療者の一人よがりや自己満足にならない」
これらはすべて「患者さんやご家族が今何を必要としているか」を考えた結果であり、それに応えることこそが当院のモットーであり、あるべき姿だと思っています。

「より良い医療を提供するためには職員も働きやすく、やりがいの持てる環境を」
同時に勤務環境を整え、職員が働きやすい環境づくりを目指しています。精神科医療は現在、医師や看護師だけでなく、様々な職種のスタッフが協働し、チームで患者さんを支えていく時代です。そのためにも職員自身がが働きやすい環境、やりがいをもって働ける環境づくりがより良い医療を提供する礎になると考えるからです。

まだまだ発展途上の病院ですが、コロナに負けないエネルギーでもって、患者さんやご家族、地域や社会に必要とされ頼られる病院であり続けたいと願っています。

令和6年5月